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目標のたてかた(エッセイ風)

January 3, 2008 11:10 PM

そういやあ、なんで大阪なんだっけ。大阪に戻る新幹線の中で、ふと考えた。おれなんで大阪に戻ろうとしてるんだろう。もちろん、そこに家があって、明日から仕事が始まるからなんだけれど、そのとき考えたのはそういうことじゃなくて、なんで自分が居座る土地を大阪に決めたのか、ということ。少しずつ始まろうとしている自分の 2008 年をどう位置づけるか、どういう年にするかがどうにもうまいことまとまらない中で、ふと湧いて出たささやかな疑問。大学進学を機に、生まれて以来 19 年過ごした岡山を離れて以来、ずっと大阪にいる。あーもう 8 年になるのか。

岡山で過ごしたのが 18 年でなく 19 年なのは、僕が一度大学受験に失敗しているからで、そのときは地元の大学を受験した。当時の岡山という街はそんなに田舎でもなく、贅沢いわなければ不自由のないごくごく普通の土地だったけれど、そんな何かと中途半端な感じがあまり好きになれなくて、なんとかして実家を出て、もっと都会の空気に触れたい、と考えていたっけ。そんな気持ちが災いしたのか、地元の大学さえ僕を受け入れてはくれなかった。別に構わない、と思ったのはセンター試験の結果が散々で、それなりに自分の中に覚悟ができていたからだと思う。不合格の結果が出ても、何事もなかったかのようにいつも通り図書館に勉強しに行った。

二回目の受験では、一年目はなんだったんだ、と思わせるに足る結果を叩き出した。望みさえすれば大阪で一番の難関である某大学にも入れただろうと思う(そうしなかったのは、二次試験に数学があったから)。何も大阪でなくとも、主に関西圏に、選択肢はいろいろあった。でも僕は、大阪に行きたいとは思っておらず(どちらかというと、神戸とか京都とかが良かった)、もっと言うとそのとき、岡山にいたいという気持ちが一番強かった。皮肉なことに、地元に選択肢はなかった。関東圏に選択肢を作らなかったのは、あまり地元から離れたくないと思っていたから。

大阪を選んだ理由は、そこにはなんでもあるんだろう、とふんだからだった。時間的なことは置いておくとして、自分が望んで努力すれば大概のものは手に入って、それがかなわないなら何かどこかで足りなかったんだ、ということが明白にわかるだろう、と当時の僕なりに考えていたんだっけな。大学を出ても居座っているのは、未だにそう信じているからだ。そうだそうだ。今の仕事を選んだのは?少しばかりの下地があったこともそうだけれど、日々身についたものを実感できると考えたからだ。だから思うようにいかなかった日は、すごくしょんぼりして、肩を落として疲れた顔して帰宅するんだ。あーそうだそうだ。そうだった。そこまで思い出したとき、新幹線は新神戸を出たところだった。新大阪まであと 10 分。

その後、到着までに 2008 年をどういう年にするか、考えるのは簡単だった。自分が何を望むか、それをかなえるにはどういう努力をしなくちゃいけないのかを考えればいいだけだった。最初からそうだったはずなのだけれど、そもそも目標のたてかたを見失っていたんだな、ということに気づく。

大阪に着いたのは午後 10 時近くだった。岡山では真っ暗になる時間帯なのに、見せかけだけは明るい街を見れば、大阪に着いたことは嫌でも実感できる。新幹線の暖房が身体に残っていて、少し寒かった。また明日から WEB をやる。今年一年は、自分自身のためにつかう。

自宅に着くと、年末に出かけたときのままの部屋がひんやりと迎えてくれる。この部屋は全然僕にあったかくない、といつも思っているけれども、別に嫌いなわけではない。ここが帰る場所だから帰るけれど、この部屋にとって帰ってくるのが僕である必要なんかないのはよくわかっている。タバコを吸わない、きれいな女性だったら部屋もうれしいのかもしれないけれど、あいにく、少なくとももうしばらくの間、帰ってくるのは僕だ。今年も居座るんでよろしく、て感じだ。

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