Flickr には http://flic.kr/p/***** のようなカッコイイ短縮 URL がありますが、写真をアップロードした際にTwitter にこの形式でつぶやいてくれる iPhone アプリがほとんどなく、bit.ly を使った一般的な短縮 URL になってしまうのがほとんどです。Mobile Fotos はこの形式に半分対応してくれていますが、つぶやくテキストを Tweetie に送りこむだけなのでそのたびに別のアプリを起動しなければなりません。また、Flickr の機能である Flickr2Twitter では、必然的にメールに添付できる大きさの写真であるという制限が前提になり、特に iPhone では、大きなサイズの写真が自動的にリサイズされてしまいます。
これを解消するために、写真をアップロードすると自動的に http://flic.kr/p/***** の形式で Twitter につぶやいてくれる Movable Type プラグインである TweetFlickrPhotostream を作成しました。Movable Type のタスク実行時に動作します。Twitter 認証には OAuth を使用していますので、API 変更後も継続して使用することができます。
つぶやいた状態
TweetFlickrPhotostream プラグイン(約 12.3 kb)
解凍すると、TweetFlickrPhotostream フォルダが生成されます。その中身は以下のようになっています。
TweetFlickrPhotostream
- tools/
- tweet-flickr-photostream
- plugins/
- TweetFlickrPhotostream/
それぞれ以下のように設置してください。
正しく設置できていれば、システム・メニューのプラグイン設定画面に TweetFlickrPhotostream プラグインの項目が表示されます。
Perl モジュール Net::OAuth, Digest::SHA1 がサーバーにインストールされていることが必要です。
まず、各ブログのプラグイン設定から、Twitter への OAuth 認証を行います。
インストール直後のプラグイン設定画面
「登録する」の項目にある「クリックして TweetFlickrPhotostream を登録してください。」をクリックすると、Twitter のアプリケーション登録画面に進みますので、TweetFlickrPhotostream を登録してください。
Twitter のアプリケーション登録画面
入力項目が一通り完了すると、「Consumer key」と「Consumer secret」の文字列が表示されますので、これをプラグイン設定画面のそれぞれの項目にコピペし、「Callback URL」には入力欄の下に表示されている URL を入力の上、いったん設定を保存します。ここまででアプリケーションの登録が完了です。
再度 TweetFlickrPhotostream の設定をクリックすると、「Token の取得」の項目を設定できるようになっています。
Twitter のアプリケーション登録画面
「取得する」の「クリックして Token を取得してください。」をクリックすると、アプリケーションがアカウントにアクセスすることを許可する画面に進みます。
Twitter のアプリケーション認証画面
許可してやると自動的に管理画面にリダイレクトされ、自動的に Token が保存されます。試しにテスト投稿を行い、正常に設定が保存されたことを確認しましょう。
最後にもう一度プラグイン設定画面に進み、Flickr の ID とつぶやきのフォーマットを指定します。Flickr の ID は ActionStream に登録する時にも使用する、@ を含む文字列です。また、つぶやきのフォーマットでは、「*shoter_url*」の部分が短縮 URL に変換されます。
アプリケーション認証結果画面
これで設定は完了です。cron またはタスクスケジューラ等により Movable Type のタスクが定期実行されるのを待ちましょう(登録を行っていない場合は登録しましょう)。なお、最初の一回は取得された写真のうち、一件分のみがつぶやかれます。
Flickr にアップロードした写真のつぶやきはすぐにさせたいが、Movable Type のタスクが頻繁に実行されるとサーバ負荷が心配な場合など、Movable Type のタスクとは別にこのプラグインによるつぶやきを行いたい場合には、Movable Type のタスク実行ツールである run-periodic-tasks と同じように tweet-flickr-photostream を cron またはタスクスケジューラに登録します。以下は 10 分おきに本プラグインを実行させたい場合の設定です。
*/10 * * * * cd /path/to/mt; ./tools/tweet-flickr-photostream
また、tweet-flickr-photostream の実行時にオプションをつけることで、Flickr の短縮 URL を取得したり、特定の写真について Twitter につぶやくこともできます。
以下のように、photo_id オプションをつけて実行すると、標準出力にその写真の短縮 URL を表示します。
cd /path/to/mt; ./tools/tweet-flickr-photostream -photo_id=4550531032
さらに、以下のように、blog_id オプションを追加すると、Twitter にその写真の短縮 URL をつぶやきます。
cd /path/to/mt; ./tools/tweet-flickr-photostream -photo_id=4550531032 -blog_id=1
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